シュア・ブリ テスト (第3話)ショアブリ(大本命編)
ショアブリ(大本命編)
新年明けましておめでとうございます! 佐藤 亮(サトウ アキラ)です。
年末、『年忘れ大ブリ捕獲作戦』と銘打って極悪釣果ピコサゲ太郎K君と
2度の釣行を強行したのですが、今シーズン常に釣果を出してきていたのが嘘のように
アタリすらありません。( ;∀;)
それならば、強運アゲ太郎S氏に御同行いただくしかありません。(*'▽')
S氏は昨年の7キロオーバーを含め、多くの80アップヒラスズキや大爆釣を
経験させていただいた『強運アングラー』です!
1月3日、4日の二日間にわたり『2017年初釣り巨大ブリ捕獲作戦』の始まりです。
初日、手始めにS氏はヒラスズキを狙います。
私はヒラスズキを狙いつつも課題であるプラッキングでの青物狙いです。
しかし、青物用プラグがありません。
どうやら忘れてきたようです。
仕方なく、ヒラ用のミノーやトップで狙いますが数回ヒラスズキのバイトがあるだけです。
S氏はというと、私の隣でヒラ用ロッドがブン曲りです。
ですが、すぐに跳ね返ります。
おそらく大型ヒラスズキだと思われますが、根ズレによるラインブレイクです。
残念ですが気を取り直し、夕マズメにブリポイントで勝負です!
いつものようにダイレクトにブレイクを攻めます。
しかし、まったく反応がありません。
こうなると確率が格段に悪くなりますが、回遊待ちとなります。
17:30を過ぎあきらめかけたころ水面を割って突然のバイト!
サクッとランディング!86㎝14LBほどのスリムなブリです。
その後、暗くなる前に1バイトのみで初日を終了。
翌日に備え車中泊です。
翌朝、東の空が白みだしてからキャストを開始します。
1投目60センチほどのヒラスズキをキャッチ。
しかし、後が続かず明るくなりだしたころ70㎝ほどのハマチ。
そろそろブリクラスの地合ですが、根が多く獲ったためしがありません。
案の定ミノーにヒットするも数秒でラインブレイク!( ;∀;)
まだまだプラッキング主義者には頭があがりません。(。´・ω・)?
まだアタリが続きそうですが、ここはあきらめて本命ポイントへ移動です。
そして、S氏がもつ強運の威力が発揮されることになるのです。
まず、二手に分かれてS氏は奥から、私は手前から攻めます。
最近、メンタルが釣果を左右することを感じており、集中力を高めます。
ただ、それをコントロールするのは難しく、時として暴走します。
そうなると妄想や幻覚が現れはじめるのです。
そして、私の目の前におぼろげではありますが巨大な魚影らしき物体が横切ります。
はたして巨大ニベブリか?幻か??
そして数秒後、私の操るメタルジグが巨大な魚影の通過点にさしかかります。
『振り向いて喰ってくれ!』
隣にはS氏。条件はそろった!
『ドスン!ガガガガガ・・・』
鈍重なアタリと激しいヘッドシェイク!
昨日のブリでは全く出なかったドラグが鳴ります。
さらにドラグを締め、走りを止めにかかります。
私のレトロロッドは美しい弧を描き大ブリの体力を奪っていきます。
『こいつは絶対に獲る!』そう心の中で叫び集中力も高まります。
数度の突っ込みをかわし、大ブリが姿を現します。
そして、走馬灯のように過去の苦い経験が脳裏に映し出されます。
数年前徳島の崖から落とした大ブリ。
昨年の秋、ランディング寸前でスナップを破壊された10キロクラスのブリ。
それが今、報われようとしています。
集中力の高まった私に焦りもスキもありません。
そして遂に、ギリギリではありましたがブリがネットに納まったのです。
それから計測。
ニベ太郎の計測に大活躍したデジタル秤が13.4㎏を表示します。
長さは惜しくも98㎝
100㎝に届きませんでしたが、十分満足です。
そのあと私の自慢タイムです♪(*^▽^*)
もう天狗です。
叩かれるのも覚悟の上です。!(^^)!
むかし、叩かれるといえば『棒』でした。
今は『ネット』です。※ランディングネットではありません。
痛くも痒くもありません。むしろ気持ちイイくらいです。
そしてS氏はというと自分のヒラ用ロッドを置き、私のレトロロッドを手にします。
しばらくして自慢TEL中のハイテンションな私の横でS氏が雄叫びを上げます。
振り向くと私のレトロロッドはブン曲り、締め込んだドラグはうなりをあげています。
直後、ロッドは跳ね返ります。
翌日、S氏が青物用ロッドを買ったのは言うまでもありません。
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