アカメ物語3
~お盆の詩~
佐藤 亮
久しぶりにアカメにハマった。
お盆休みも当然四万十川である。
私の場合、夏は繁忙期のため釣りはOFFシーズンだが、アカメが釣りたいがため
マッハで仕事を片付け四万十へ車を走らせる。
初日はウロウロして、何人かのアングラーと情報交換しましたが、
良い情報もなく、夜中には力尽きました。
翌日、某メジャーポイントで情報を聞くと、昨日TOPで1本釣れたと。
早速、今は亡き旧型のシマノ社トリプルインパクト、ノイジー系バス用プラグで攻めると至近距離でバイト!
しかし、すっぽ抜けてプラグが飛んでくる!
危ないっ・・・・プラグのほうが避けてくれました。
ふぅーっ 気を取り直し夕マズメのチャンスを逃すまいとキャストを続けます。
10分ほどして2度目のバイト!
今度はフッキングしてファイト開始です。
いつ走り出すかわからないのでハラハラしますがなかなか走りません。
そうこうしているうちに目の前にアカメが現れます。
アレッ
勝手に大型アカメを思い浮かべていたので拍子抜け。
とりあえずアカメに出会えたのでヨシ!とします。
次に前回の釣行でバイトがあった下流域でS系?を使ってみます。
しばらくするとラインが走ります。
明確なアタリはありませんが、フッキングします。
すると『ゴボァ』なかなかのサイズのようだ。
ただ、ドラグ機能が壊滅的なオールドリールなので指ドラグです。
その絶妙な指さばきに数分でアカメが力尽きその姿を現します。
おぉっメーター超え!?
早速計測すると、ちょうど100センチ!
もう少しあるかと思いましたが、久しぶりのサイズに満足です。
その後、近くでアカメを狙っていた釣友に℡して呼び寄せます。
写真撮影をしてもらいポイントを譲ると
10分ほどして『佐藤さぁ~ん』
振り返るとロッドがブン曲がり、すでにかなり走られています。
しばらくファイトしましたが、残念ながらラインブレイク。
途中根ズレ感があったそうです。
間違いなくグッドサイズでした。
それから間もなくK君から℡です。
実はK君にカンパチを釣らせるミッションがあったのです。
朝マズメに後ろ髪をひかれながら宿毛湾に面したテキトーなポイントを目指します。
そして、ポイントに立ち1投目私にヒットしたのは小型のオオモンハタ
次にK君がヒット!
『きたぁー』と言ってゴリ巻きして上がってきたのは本命カンパチ!
ただ、サイズは25センチほど。
苦笑いしているK君ですが、文句は言わせません。
私は疲れてるんだから!
その後は雑魚しか釣れず、陽が顔を出すとミッション終了です。
私は3日ぶりのシャワーを浴びて爆睡しました。
そして夕マズメ、アカメを狙って再び四万十川です。
昨日夕マズメに釣ったポイントで狙います。
K君はというと、『釣れる気がして仕方ない』と、前回初挑戦でアカメ2匹(52cm)を釣っているので
ビッグマウス化してる!
そんなK君はほっといてノイジー系プラグでアカメを狙います。
陽が傾き、いつ来てもおかしくない状況になり『マジで来そう』
次の瞬間!
『ゴボァ』
・・・
『きたぁー』
んっ
俺じゃないK君だ!
K君『あっバレたぁ』
K君『フックがリングごともがれてる!』
私『残念、デカかったねぇ』
K君『でもね、あまり悔しくないんですよ』
K君『また釣れますよ』
この男・・・(*ノωノ)
(社名、製品名称ともにメーカー様に使用承諾済み)
管理人より
アカメと言う魚は皆さんも思うように特別な魚と思います。
この発言、大変申し訳なく存じます。
『釣れる気がして仕方ない』『でもね、あまり悔しくないんですよ』
『また釣れますよ』
これを読んで、アカメに対する思いがある人、釣れるまで何年もかかってやっと手にした人はどう
感じる事でしょうか。
苦労して初めて釣れたアングラーは、手が震えとても感動し、一生忘れない。という事を何度か
聞きました。
自分もそう思います。
K君は、釣り歴何十年のベテランの人に教えてもらい、釣らせてもらっただけの事です。
本人がその事をわかっていないのが問題です。
アカメは安易に釣れる魚ではありません。
この様な発言は、苦労せずアカメを釣らせてもらっただけで、ヒットした場所も立ち位置まで教えて
もらって、このような発言は本心から出たもので、正直どうかと思いました。
彼の発言はそのまま載せています。
お読みになりまして、大変不快に思った方、大変申し訳御座いません。本人に代わってお詫びいたします。
彼には釣らせてもらった事、そしてアカメに対する皆さんの思いが、いつかはわかってもらえたら
と思います。
もし、他にもこのような方の発言を聞いた人は、釣りの腕以外も初心者だな。
と思って頂き、ご無礼な事を聞き流してあげてください。
きっと彼はアカメに対する志が変わる日がいつかは来ることでしょう。
宜しくお願い致します。
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