アカメ物語2021
レポート 佐藤アキラ
~お賽銭の詩~
嘘みたいな話ですが、縁起の良いとされる鶴亀を祀ったところ
とんでもないサイズのアカメが釣れたので
お賽銭をお供えして図々しくも
『またアカメを釣らせてほしい』と
お願いしてみたら
まさか・・・
8月某日、ひそかに考案した新システムのビックベイトだが
6月からテストを繰り返すものの、結果の出ないもどかしさに
そろそろ見切りをつけようかと思いかけた矢先
1匹の巨大アカメの反応が状況を一変させた。
数分後
数十メートル移動した幾度となくチャレンジした結果の出ていないポジションで
突然とてつもない重量感がロッドティップを襲った!
直後
巨大な水柱とともに姿を現した巨大アカメは
ジリジリと私のオールドアンバサダーからラインを奪っていく
本来であれば、加速していってもおかしくないのだが
容易にトルクフルなプレッシャーをかけ続けることができる
ミウラデザインのNEWロッドがそれを許さない。
休ませることなく体力を奪い続けた結果
6分ほどでアカメの巨体が私の目の前に横たわった。
最後は同行していたS氏にお願いして
スペシャルバージョンのボガグリップで安全にランディングしていただいた。
それではご覧いただこう
新システムのビックベイトに初めてヒットした巨大アカメ!
【138cm 35,1㎏】
ややスリムな魚体だが、ビックベイトを丸のみしていたのは驚いた。
幸いエラにダメージはなく、頭が入りそうな口の中でフックを外すのは容易であった。
140LBのナイロンリーダーは、破断するほどではなかったが
アカメの歯によるダメージが、さらなる大物と対峙するには
強度不足であることを学ばせてくれた。
【まさに日本を代表する怪魚だ!】
【蘇生して体力の戻ったアカメを扱うのは注意が必要】
【138cm 35,1㎏】
サポートしていただいたおかげで無事リリースする事が出来た】
今回、撮影や計測をサポートするために駆けつけてくれた
釣友たちにこの場を借りてお礼申し上げます。
長時間拘束してしまったアカメには申し訳ないが
記憶に残しておきたいサイズのアカメが釣れた場合
必要な準備と一連の流れをシュミレーションすること
それと、決して一人では安全にできない作業であり
仲間のサポートと連携が必要不可欠であることを覚えておきたい。
翌日、満足感に浸りながらビックベイトを操っていると
さらなるまさかが!
【二匹目、ちょっと頭部が奇形】
【120㎝を超えた!】
ビックベイト新システム炸裂か?
6月に届いたNEWロッドでキャッチした4匹目のアカメ
その合計重量は100kgに達した。
固定観念や先入観を捨て
自ら積み重ねたすべてを
否定できる勇気がなければ
辿りつけない領域が
あるのかもしれない
※この物語に登場する鶴亀は釣行後に仕込んだネタでもヤラセでもありません
まぎれもない事実です。
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