値札の価格が微妙に違うのはなぜでしょう? 3120円、3675円・・・?
当時の定価
レア・レアフォース2950円
レアフォース・プレミアム3500円だったような?
ユーザー様からのご報告メール
画像のルアーは一般アングラーの西川様から送られてきたものです。 (ご本人公開許可済)
彼はネットでアカメが釣れると言う噂のルアーをたまたま見つけて、もう生産中止になっていたのでヤフオクで手に入れて使っていたそうです。
このルアーそれも箱入り新品です、実は見つけたのはオークションではなく
とある地方の田舎にある生活用品などなんでも置いてある雑貨屋のような
お店で少しだけ釣り具コーナーがあり、その奥に仕舞ってあるように、あるのを発見したそうです。
これは何かの縁と思い。
思わず手持ちのお金で購入し、ご報告して頂けました。
今でもご愛用し続けているアングラーさまに感謝致します。
有難うございました。
また、ここ数年にルアーをはじめた方からも定期的にお問い合わせがあり、
再生産の予定を聞かれます。
ミウラデザインではここを見てらっしゃる方はご存知と思われますが、現在は
工業製品のデザインを中心に業務をしており、その限られた時間内でルアーとロッドの開発を進めています。
ルアーに関してですが、2000年の量産立ち上げ当時に開発費と小さな生産ラインを作りその総費用は**00万~程になりました。(よく覚えていません)
発売後は口コミで広がり、全国各地でシーバス、アカメをはじめ多くのランカーが釣り上げられました。
その頃に機械はフル稼働して一気に量産数を伸ばすことが出来ました。
今振り返るとよくそんな無茶な事を進めたと思うのですが、このシリコンルアーが完成したことで、多くの出会いもあり、思い出も辛かったこともあります。
どうしてもやり残していることがあります。
シリコンルアー、初代レア、レアフォースを超えるルアーの開発です。
同型をもう一度の声もあるのですが、今過去の作品に戻ることはもうできません。
新素材の開発とコンセプトは出来上がっていて、装飾用のルアー反射体の開発と次世代シリコンの量産方法の構築をしています。
各方面の数社様から技術開発のご協力のお話もありました。
2016年のこの現代に新素材による機械を設計から製造までの設備総見積もりをざっくり計算すると地方で家が建つ価格となりました。
当然その位の物価上昇と特注成形機なら費用は掛かると思っていましたので想定内という事で進めています。
でもその費用より大切なことは、このルアーを造る人です。
要は人が一番であり、他の事はどうにでもなることです。
開発初期1996年、量産2001年の頃とは時代が違います。
自分一人では何もできないほど社会は変わり、お金があれば出来るものでもありません。
そんな目標になりますが、ここまで来ているのでなんとか全国、そして世界のルアーを愛する人に届ける日が来ることが出来ればと思うこの頃です。
ミウラデザイン 橋本
★次世代シリコンルアーの開発について★
画像は次世代シリコンの試作モデル
これは1996年に初代レアの開発中に作られた素材です。
当時は透明被膜シリコンの開発を優先しこちらの素材は将来の開発として
保存しておいたテストサンプルです。 特許所得済
この素材の特徴は被膜透明タイプのレアに使われた物と違い、白色にて成型されました。
現在はより、柔軟性を上げるためにグレー色に変更してさらに量産に向けて開発を進めております。
特徴として
ウッドプラグの高密度と同じ浮力を持った素材で
シリコンの軟らかさ、プラスチックの強度、ウッドプラグの浮力が全て
この素材1つで持っています。
ウッドの浮力
シリコンの柔軟性
プラスチックの強度
これらの素材の利点を1つの素材でかなえるのが今回の開発の最終目的です。
シリコンの耐候性-20℃~+220℃までその硬さが変わらない事。
真夏~底冷えのする真冬の気温まで硬さが変わらなく全天候型であるという安定性の持った素材です。
ですが問題点もあります。
それは成型方法がまだ確立されていない事。
世界的にシリコンでこの素材の三次元成型はまだ未知数であると言う見えない領域。
そして製造コストがレアの3倍以上かかるのでこれらをいかに改善するかが大きな課題です。
その他量産まではかなりの道のりが掛かりますがレア・プレミアムシリーズの最終モデル以上のカラーリングと
品質を確保して製品化するというのが目的です。
まだ完成には相当の時間を要しますが妥協せずに究極の物を目指します
次世代シリコンボティーの開発中に考案した
新素材を同時に進めています。
おそらくこちらのほうが発表は早くなる可能性が出てきました。
環境に重視して、天然素材を中心とした素材構成で
食品として食べれるほどの物も使用しています。
廃棄する時にも有毒ガスの発生の少ないもの、
有機溶剤の使用削減できる製法で進めています。
人体に使用できる医療関係の安全性を投入して
開発を進めています。
ミウラデザインオリジナル・マテリアル開発中
状況はこちらのページで公開しています。
↓
★ 『フィッシングルアー開発、研究状況ページ』 ステップ ★
2002年に発売されたレアフォース。
当時、多くの支持を頂きましてあっという間に全国のアングラー様に
使って頂けるようになったモデルがレアとレアフォース。
そして各モデルが発表されました。
シリコンを表面に数ミリ被膜しており、フック(釣針)の当たる音がしない事。
柔らかいシリコン皮膜による水中波動の違いがあります。
そして全国のユーザー様により、沢山の大物がこのルアーの
シリーズで釣られました。
当時としてはルアー(疑似餌)としては高額製品にもかかわらずこの価格帯のルアーとしては
記録的な販売数になり、これも全国の皆様のご支持であり
とても感謝しております。
今回はそのマスターモデル(原型)をご紹介します。
画像のグレーに見えるものがマスターモデルと呼ばれるルアーの形の
原型になるものです。
クレイモデルを使い、すべてハンドカービングによる手作りであり
それを量産型の金型に99%近く再現されております。
この手法に取り掛かったのは1997年頃、オリジナルの独学での開発のために
原型マスターモデルから完全な金型を作る技術は釣り具の世界では
当時ではごく一部だと思います。
シリコン皮膜成型による量産化は世界初ではないでしょうか。おそらく
グレーカラーのマスターモデルの表面をよく見ると何度も修正した跡があり
当時、悪戦奮闘した形跡があります。
下の量産型ルアーのペイントも独自で開発したもので色数は8色程使っています。
もちろんエアーブラシによるハンドメイド。
大きな目玉もシリコンで作られており内部には反射シートで魚の目玉を表現しています。
ですのでルアーアイ(目玉)も触ると柔らかいです。
この製法はもう2000年頃に開発したものでもう16年の月日が流れました。
次にルアーを開発・発売する時には
また新しい素材・成型技術が完成されてからになります。
大変長らくシリコンルアーのご愛用有難うございます。
未だに各地で活躍しているお話しを聞いてとても開発者としては嬉しい限りです。
今年にはその最後のランカー(大物・130㎝~クラス)の画像をどこかで公開できる事でしょう。
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